建築コラム
個性的で遊び心のある設計
「皆がうまくコミュニケーションをとりながら、予算的にもデザイン的にも納得する家ができました。」
満足の家づくりを支える施主&建築家&工事業者のいい関係
松並木が美しい琵琶湖岸を目の前に建つY邸。梁や柱を大胆に見せたLDKを中心に、家中は間仕切り壁がほとんどなく、2階まで見渡せる吹き抜けの大空間や使いやすい変形カウンターなど、個性的で遊び心のある設計にYさんご夫婦のこだわりが感じられます。
「自分たちの思いを誠実にカタチにしてくれる建築士を探していて出会ったのがイデアクラフトさんでした。オープンシステムについては、黒川さんから話を聞いて夫婦そろってすぐに興味を持ちました。いろいろな面で費用が抑えられること、設計施工の自由度が高く、建築士が責任を持って対応してくれること。システム独自の損害補償制度もあって、将来的な不具合にも対応してくれることなどが決め手になりましたね」とYさん。
- オレンジ色のドライウォールの壁が楽しい雰囲気を醸し出す広くウッディなLDK.テーブルや棚、カウンターなどはイデアクラフトのオリジナル設計。窓との間にスペースをとり、動線をスムーズにしたキッチンに「お料理が毎日楽しくてしかたないんです」と奥さん。
建築士が、設計、監理だけでなく工事管理や予算にも深くかかわるのがオープンシステムでの家づくりの特徴。黒川さんは、Yさんが「どんな暮らしがしたいか」をしっかりと把握し、お金をかけるべきところとかけなくてもいいところを整理し、材料や設備、工事業者の選定に至るまで細かく相談にのってくれたそう。
「毎回の打ち合わせや、工事が進行して行く過程が楽しめました。大工さんなど専門業者に希望が伝わりやすく、また黒川さんが第三者的にアドバイスしてくれることで、皆がうまくコミュニケーションをとりながら、予算的にもデザイン的にも納得する家ができました。費用を抑えられたので、憧れの薪ストーブを入れられたんですよ」。Yさんの満足そうな表情が印象的でした。
子どもとお絵かきを楽しめる黒板ウォール。ご主人が「念願でした」という薪ストーブ。大空間でも冬はポカポカ。
- 在来工法に屋根の部分は2×6工法を組み合わせた大空間。滋賀県で伐採された樹齢約60年の杉柱がアクセントに。キッチンからは、今は「おもちゃ部屋」として使われる1階の「多目的ルーム」や2階の家族の様子がわかりやすい見通しのよい設計。